■患者さんの訴え
「右下の前歯が腫れている」との訴えでした。
■治療内容
右下側切歯の歯根端切除術
逆根充剤はスーパーボンド®
■治療経過所見
太く大きい金属の土台が入っており土台を外しての根の治療は極めてリスクが高いと考えられたこと、被せ物が自費診療の陶材であったために被せ物を壊しての根の治療でなく歯根端切除術を適応。5年の経過を追えているが痛みや腫れなどの再発症状はなく根の先の透過像（黒い影）も消失している。
■備考
歯根端手術は安全な手術だが合併症を生じる可能性がある。
手術部位が細菌感染する可能性があり抗生物質の内服が推奨されている。手術する歯によって神経を損傷する可能性がある。（下顎第二小臼歯でリスクが高い）
術後の腫れや痛みは2〜3日をピークに落ち着いてくるが症状が長引く場合は歯科医の診察を受けてください。
当院での歯根端切除術は可及的に歯根切断量を短くするよう努めているが歯根が短くなることで動揺（歯のグラグラ）する可能性があります。
神経のない歯に行う処置のために術後、歯根破折のリスクがあります。
歯根自体が腐っている場合や確認できないヒビなどがある場合再発する恐れがあります。
完全予約制
